依存症

令和最初のお正月を迎え、干支も新たに鼠から周り、本当に新しい時代を迎えたような雰囲気のある年明けでしたね。いかがお過ごしでしょうか。

年明け早々、SNSを賑わせたニュースがありました。讃岐うどんで有名な香川県が条例でスマホの使用を制限するという内容の報道です。時間や時間帯の制限を設けるといった内容に物議を醸しています。

自県を「うどん県」とPRするなど、とてもユーモアのある香川県が新たに打ち出した条例の目的は「ゲーム依存、ネット依存症対策」との発表があります。

これは、世界的に見ても注目される取り組みと思われます。なぜかというと、国際連盟の専門機関の一つであるWHO(世界保健機関)が作成する疾患の分類であるICDにギャンブルや薬物と同様の依存症として「Gaming disorder(ゲーム依存症、ゲーム障害)」が示されたことです。ゲーム依存が精神疾患として認められたことは、私たちの生活にどんな影響があるのか考えるきっかけになると思います。

香川県の条例には罰則はありません。保護者の価値観によっては制限を設けないこともあると思いますが、なぜ、このような条例を策定しなければならなかったのか、なぜ必要なのかを今一度話し合ういいきっかけとなると思います。

依存症は、その行為や物質に依存せざるを得ない理由がある病気の一つです。たかがゲーム、たかがスマホと済ませず、より身近にあるものとの付き合い方、今一度見直してみてはいかがでしょうか?

 

【担当心理士:K】

2020年01月23日