SNSとの付き合い方

平成最後という文言は、いつしか令和最初のというフレーズへ変化し世間はお祭りムードで一色でした。新しい時代の幕開けに心躍ったのも束の間、最近は高齢者の自動車運転による悲しい事故や身震いするような凶悪な事件がマスメディアを賑わせています。そして、非常に残念なことですが、事件の内容だけでなく他にも注目すべきポイントがあります。

SNSでは毎日のように様々な事柄に対して情報がアップされています。代表的なSNSにTwitterが挙げられますが、Twitterの中には投稿者のモラルのなさ、また、投稿に対するコメントの辛辣さなどが取沙汰されています。中には事件現場そのものを写真撮影して投稿するなど、リテラシーの問題も含んでいます。では、なぜ過激な投稿が止まらないのか。そこには承認欲求というワードが関連しているようです。

承認欲求とは、簡単に言うと「人に認められたい」という欲求です。SNSでは「いいね」の数や閲覧数等が目に見える承認となっています。この承認を得るために、過激な投稿にエスカレートすることも多く見受けられます。また、承認欲求の高い人は、自己肯定感が低いと言われています。SNSを見て他人と自分を比べて落ち込む人や、評価を得ようと辛辣なコメントをすることが多い人は、SNSから距離を取るなどの自己防衛も必要となってきます。

生きやすくなるために使っている情報獲得手段が、実は生きにくくなるツールになっているなんて何とも皮肉なことですね。上手に付き合っていきたいものです。

【担当心理士:K】

2019年05月30日